山口県下関市 S邸 住宅 4LDK
「イハナ」アレンジ ラミネート角ログ112ミリ

住宅地での建築では、敷地の利用効率を重視した配置や間取りにしたいものです。
南側に庭と広いデッキを確保しつつ、好みのデザインを採用しました。


ベースはイハナですが、建物を横に縮小。玄関レイアウトも変更しました。
結果南側はドアでどーんと開放できるようになりました。


建築中画像

 
内装仕上げも大詰めを迎えています。完成形がイメージ出来るようになれば、具体的な家具配置を考えながらアレンジ
を加えていきます。棚を設けたり、収納を作ったり。

 
階段が付けられました、手摺は工事中です。キッチンはL型の対面キッチン、食洗機ビルトイン仕様。

 
大工さんが休み時間を利用して作っている子供用のイスとテーブルのセット
右は大工さんオリジナルのタオルハンガー、余材を使って作っています。

 
足場が外れました。正面にドア3つはダイニング・リビング・玄関です。各ドアの前がどうなるかはお楽しみ。
養生シートで覆われていた東側プロフィール、二階はFIX窓を多く配しています。

 
建物北側には勝手口も設けています。二階のドーマーも窓だらけです。写っているカレージスペースはお隣の分です。
内部造作も着々と進行、ユニットバス壁も完了、手前はキッチンカウンターになります。

 
外部塗装完了しました、外観はほぼ完成。室内の間仕切も立てられました。
セトリングスペースとドア部分のフレーム

 
カラーは茶、緑で白をアクセントに。煙突の仕上げ完了、ブリックタイルのまだら模様

 
屋根が葺かれました、屋根材はモニエル瓦のダークグリーン、画像では黒く見えますね。外壁塗装が始まっています。
右の画像1階部分は塗装済み、二階のドーマー壁が塗装中です。色の違いが一目瞭然ですね。
塗装屋さんが左の方に控え目に映っています。塗料はティックリラ社のバルチカラー。
 
室内は床板の施工が始まっています。間仕切を施行する用意も進んでいます。
ユニットバスも設置されました、設置してから間仕切で隠してしまいます。

 
屋根の上では左官屋さんがブリックタイルで煙突を仕上げています。二階にもトイレを設置するので配管が施工されました。
天井を這っているのは換気扇のダクトです。ここに設置される間仕切壁に分電盤が配置されるので電線が集中。


瓦が載ると重厚感が増しますね。くどいですが、瓦の色はダークグリーンです。
下の画像は塗装前、上の画像は塗装中。

 
建具が取り付けられました。屋根はアスファルトルーフィングが施行され、もう雨が降っても大丈夫。
 
掃出しドアと窓とのコンビネーション、窓周りの防水対策施行を少しだけ公開。
予測される水の進入経路を特殊なテープで塞ぎます。

 
補強の集成梁を架けています、特殊な金物を使って綺麗に収めます。重いので4人かかり。
平天井のフレームも取り付けられました、電気配線も終わり断熱材の施工待ちです。

 
近所の方に集まっていただき「餅蒔き」が行われました。
ログの場合、上棟の時点で一階の壁は完成していますし、ログを濡らさない為にも速やかに屋根の雨仕舞を進めます、
なので上棟式は屋根下地が出来上がった頃に行う事が多いのです。
今回も屋根下地はほぼ完成しているので、餅は足場から蒔かれました。
お子さんも高い所を注意しながら餅蒔きに参加です。

 
細部のチェック、金物も適切に取り付けられています、左画像はドーマー下部の軒部です。
ドーマーで垂木が短い為、手前に見えるアウトリガーで垂木を受ける構造です。
右側は北側のシェッドドーマー上部の桁、結構ゴツイです、垂木は58x195ミリ
基幹電線も既に入っています、こうやって壁の中や構造のスペースに隠します。

 
屋根下地がほぼ出来ました、大工さんは破風を取り付けています。家の形になりましたね。
住宅地ゆえ二階の妻壁には相応の防火仕様が求められます、ログの風合いを損なわないよう下地不燃仕様です。
画像に見えている白いボードが不燃ボードです。
見えにくいですが、右の画像、ドーマー下にはアウトリガーログが一段あります。

 
上棟しました。屋根垂木を流しつつ、下地合板を張っています。やっと家らしくなってきました。
二階も壁フレームが出来、部屋の感覚が分かり始めます。

 
二階の仮床が出来ました、仮床の上では妻壁のパネルが組み立てられています。
妻壁にツーバイパネル構法を用いるのは、窓開口が大きく取れ、かつ必要な面強度を維持できるからです。

 
ログが積み上がったので、二階の床根太や下地合板をクレーンで上げておきます。
右側画像の右下に見えているスリットは、間仕切壁が作られる部分です。
右側画像の下部にチラッと見えるのはアウトリガーログです。

 
ログ積み2日で2/3以上まで完了、翌日には全部積み終わりました。3日で完了はまずまずのペースです。
 
積んではダボを打ち、積んではダボを打つ。基本構造には釘や金物は使われません。長手のログを継ぐプレート位です。
手積みの限界が来れば、クレーンでログを吊って積みます。チームプレイで効率よく行われます。

 
ログとログの間にはホンカプロテックシーリングを挟みます。上のログが過重によってシーリングを押え付ける事で
気密性能と水密性能が強化されます、また火災時には溶けて隙間を塞ぐ事で延焼を防ぎます。
さらに上下のログは木ダボで連結され、地震の横揺れや強風などの水平力に対抗する力を持たせます。
穴の一部は電気配線にも使用されます。左の画像では補強の鉄パイプも見えますね。

 
バンドルの中身はこんな感じでログが詰っています。木口には通り芯記号と段数などのラベルが付いています。
今回は近いパーツがまとまって梱包されていたのでログ探しは楽でした。
ホンカスタンダード仕様は「土台」を使いません、ログの1・2段目が土台の代わりとなります。
アスファルトシートで基礎天からの湿気上がりをカットしてログを載せていきます。

 
先行足場の組まれた建築現場、ログのバンドルは手前に、後で使う板材などは後方の借り地にシート養生して仮置
仮置する場所などがないと、ホント大変なのです。少し高台になっているので街が一望できます。

 
出したバンドル(梱包)は仮置しておき、全部出し終わってからトラックで小運搬です。
トラック二台の小運搬で1日で全部現地に運び入れました。

 
キットを載せたコンテナが運ばれて来ました。40フィート2本、20フィート1本です。
今回は現地での荷下ろしが出来ない為、近くで広い場所を借りて荷下ろしです。
まずは25トンラフタークレーンで荷物を引き出します。

 
基礎が完成しました。ログキットは4月早々にやって来ます。


立ち上りのコンクリートも打ち終わりました。あとは固まるのを待つだけです。
ある程度固まるまでは雨は御法度ですが、固まってしまえば今度は逆に水を張って養生します。

現場監督から画像が入手できました。基礎の鉄筋の配筋チェックとベースコンクリート打込みの様子です。
折り返しも繋ぎ部の補強も良いようですね。

フィンランドのアヤラルヴィ工場で、キットをコンテナに積載し出荷します。
今物件はハイキューブコンテナを使用して40フィート2本と20フィート1本
合計コンテナ3本、ドイツのハンヴルグ経由で日本に届けられます。


地鎮祭を行いました。
建築地は造成住宅地です。

戻る