よくある質問と回答

Q、そもそもログハウスって何ですか?

弊社では丸太組構法基準に則って設計・施工される建物がログハウスであると考えています。
木を横方向に組み合わせて積み上げる構法で、古来日本では校倉造りなどと呼ばれて来ました。
ただし同じ様式の構法でもバッド&パスやダブルテイル、ピーセンピースなど、現行の丸太組構法基準
では包括されていないスタイルのログハウスも存在します。ログ=LOGで丸太の意です。

Q、ログハウスにはどんな種類があるのですか?

一般にハンドカットログ、マシンカットログ、ポストアンドビームに3類されます。
しかしポストアンドビームは、建築法規上、在来構法に属する建物です。
ハンドカットログは原木をほぼ手作業で加工して作られます、そのワイルドさが定評です。
ハンドカットログの材はレッドシーダーやダクラスファー、パイン、スプルースをはじめ、国産杉や唐松など
様々な材で作られています。
マシンカットは原木を機械加工して作られます。人工乾燥とラミネート化、規格製材と加工がメインで
一定品質のログを大量生産できることで低価格化と建物の大型化を可能にし、多彩にデザインできるよ
うになりました。丸ログと角ログ、Dログなどがあります。
材としてはパイン、スプルース、レッドシーダーなどがありフィンランドパインが圧倒的にシェアを占めます。
マシンカットログは、製材された材を使う為ハンドカットログに比べて材一本レベルの強度が低くなります。
材単体の強度を正しく把握して設計する事で、長もちするログハウスを実現しています。

Q、長もちすると言いますが本当ですか?

大切に使っていただければ一生お使いに、いえそれ以上にお使いいただけると思います。
しかし放ったらかしで何もしなければ当然ながら家は傷んでしまいます。
適切なメンテナンスを行って頂くことでロングライフは可能だと考えます。
日本で最初に建てられたホンカは1972年です、32年経っても今だ現役です。

Q、日本の気候に合うのですか?

ランタサルミのログハウスは高樹齢のパイン材を独自の技術により加工、製品化されます。
外材であっても適切なケアを施す事によって長もちさせることが可能です。
高温多湿の日本では高床と深い軒による雨仕舞いをキチンと行う事で木造建築物を守ってきました。
私達も同じような手法で気候に適応させられると考えています。

Q、どんな間取りがありますか?

ログハウスの間取りはメーカーの用意した数十に及ぶモデルプランをご用意しております。
ログ部材は注文生産ですのでモデルプランをアレンジしたり、オリジナルのプランを作る事も可能です。
立地条件や使用目的に合わせ、幅広く対応することが可能です。
S造やRC造との混構造では3階、ログだけなら2階までで高さ13m、延床面積3000平米までの大きさで
間取りを作ることが可能です。

Q、住宅地ですがログハウスは建てられますか?

ランタサルミのログは耐火構造認定を取得しているので住宅地であっても敷地境界からの3mの後退距離
をとることなく建築が可能です。
商業地域など準防火地域でも同様に建てる事ができます。

Q、シックハウスになりませんか?

無垢の木から作られるログハウスではシックハウスになる可能性は非常に低いです。
あるログメーカーでは2003年1月にモデルハウス2棟においてホルムアルデヒドなどの
VOC7種(揮発性有機化合物)の濃度測定をシックハウス検査センターにより行いました。
いずれも住宅設備機器や家具調度品類を完備したままでの測定でした。
結果はホルムアルデヒドが厚生労働省指針値の0.08ppmに対しわずか20%の0.016ppm、他の種類に
至っては定量限界以下(検出できない)ほどであり、その健康に対する安全性能が実証されています。

Q、化学物質過敏症なのですが大丈夫ですか?

残念ながら100%大丈夫という訳にはいきません。
過敏症が発症されている方は、その程度によりですので実際の建物で反応をお試しください。
症状の軽い方なら大丈夫な場合もありますが、重い方では反応が出てしまうケースもあります。
無垢の木でも化学物質を揮発しますし、建築工程で汚れたログ材は塩素系漂白剤で洗浄されるので、
その成分揮発また外部塗装からの揮発物質などの影響が考えられます。
過敏症の方のログハウス建築はひとつひとつを検証しながら慎重に行えば住める家にできる場合があります。

Q、自分で建てられますか?

30坪を超える住宅モデルなどのセルフビルドはお勧めしません。
小規模の建物であればセルフビルドも可能ですし応援いたします。予算と時間に余裕が有り、それなりの
環境が整っている方で無いとセルフビルドは厳しいものがあります。
ログ積み、屋根かけまでを行うハーフビルドなども承りますのでご相談ください。

Q、木をたくさん使って環境破壊になりませんか?

フィンランドではプラスフォレスト政策により、伐採した量以上の木が植林され、森が再生されています。
森の育成はco2を減らしながら行われるのでログハウスをたくさん建てても環境破壊には繋がりません。
また加工で出る木屑や皮は二次製品に加工されたり、ゴミは工場に併設された火力発電所の燃料になるなど
徹底して資源として使われています。
ログハウスは使命を終えればわずかなゴミを残すだけで土に返す事ができます。
サイディングや石膏ボードなどの新建材の多くはリサイクルすることができず、埋め立て処分しか方法がありません。
現在一般的な家を安価に建てられたとしても、将来はそれらの廃棄コストも負担しなければならないのです。
産業廃棄物の処理コストは年々上昇しています。膨大な廃棄物を生み出す家は環境に優しい家なのでしょうか?

Q、二階建てや大きなものは建てられないと聞きました。

従来の丸太組構法基準では、ログハウスは二階建てまで、しかも二階はロフトのみ、延べ床面積300平米以下、
絶対高さ8.5m以下などの制約がありました。
フィンランドログなど高精度加工のログが増え、品質・性能が法規制定当初より大幅に向上したことを受け、
平成14年5月の新しい法規では木造混構造2階建やRC混構造3階建、丸太組構法2階建などが可能となり、延べ床
面積は3000平米以下まで、高さ制限も13m以下と一般の木造建築同様に建てられるようになりました。
一部構造計算を要したり、樹種やログ材の断面積の制限などもありますが、ランタサルミの総輸入元のゲストハウスは
設計事務所でもあり、国内で様々なログハウスをたくさん建てた実績を持っていますので問題なく作る事が可能です。
既に日本でも延べ床面積100坪を超えるログハウスが建てられています。

Q、ログハウスって寒く無いですか?暑くないですか?

木は断熱性能に優れています。熱伝導率が低いため一度室内を暖めてしまうと熱がなかなか逃げません。
また冷やしてやるとなかなか暖かくなりません。エアコンは鉄筋造並によく効きます。
ログハウスに泊まったけど寒かった、暑かったという話を耳にします。ログハウスと言えど適切な断熱
(窓やドアの開口部、天井と床下)が為されていないと本来の性能は発揮できません。それらのログハウス
では冷暖房装置が建物規模に不相応だったり、開口部や屋根の断熱が不十分である可能性が高いでしょう。

Q、結露しないって本当ですか?

木製ペアガラスサッシを標準装備するランタサルミログはまず結露しません。
シングルガラスのアルミサッシなどのログハウスであれば当然結露を起こします。
ログだから結露しないのではなく、結露しないような仕様で作っているのです。

Q、どうして地震に強いのですか?

ログハウスの構造は、木材を横方向に重ねることで作っていきます。角の部分にはノッチと呼ばれる組手により
左右交互に組み合わされ一体化されます、この手法は校倉と全く同じです。さらに上下のログ材は木製のダボに
より上下2-3段で繋がれ水平方向にかかる力に対してずれないよう補強されます。
このようにして分厚いログ材だけで作られた壁の強度は数トンもの水平力荷重に対抗できる意外にも、荷重がなく
なると元の形に戻ろうとする性質があります。
大きな開口部周りにはスチールパイプを、また梁ログなどには緊結ボルト、外部ノッチ部には通しボルト
を用い構造をより強固にしています。
阪神淡路震災や奥尻島地震などでログハウスの耐震性能が証明されています。

Q、隙間風が入ると聞きました。

正確に作られるマシンカットログでは隙間風が入ることはありません。ログ材は削られる前に人工乾燥されており
建築後に起きる乾燥による収縮がほんのわずかな為です。
ハンドカットログでセトリングが進むと、材によっては隙間が生じることがあります。ログ材は原木をそのまま用いる
ので人工乾燥は使えません。水分の多いままの木で作られるので、完成後の乾燥収縮が大きいので反りや捻れによって
は隙間が100%生じないとは言い切れません。隙間はチンキングによって随時塞いでゆきます。

Q、セトリングとは何ですか?

ログ材の乾燥に伴う"痩せ"から生じるログ壁の経年変化をセトリングと呼びます。
日本語で言うと「木の狂い」とでも言いましょうか?
木の乾燥による収縮は材全体に起りますが、一般には縦方向より横方向に顕著に現れます。ただ縮むだけではなく、
反ったり捻れたりするのでやっかいなのが乾燥収縮です。
ログ構造は木を横に積み上げて構造を成しますから積んでからしばらくの間はセトリングが起きます。
簡単に言えば壁が沈むのです。動く壁に対して動かないドアや窓が取り付けられるのでその対策が必要になります、
セトリング対策と呼ばれるログの施工ノウハウはセトリングに始まりセトリングに終わると言われたりします。
他の建築方法では起こらない特殊な現象なのと、終了まで数年を要するので精通したビルダーは少数です。
セトリングは材の乾燥によって生じるので乾燥させた材を使えばセトリングは起きない事になります。
家具の材料などは長年自然乾燥させて狂いをなくしてから加工しますが、ログハウスの場合は大量の材料を何年も
寝かせる訳にはいきません、マシンカットログのログ材は人工乾燥によって強制的に乾燥させています。
人工乾燥といっても分厚いログの中心部まで均一に乾燥させる事は不可能なので、分割した材を乾燥させて後で貼り
合わせ、高い強度と高い乾燥率を兼ね備えたラミネートログが開発された背景があります。
ハンドカットログの場合は生木のまま加工されます、乾燥させると堅くなって加工が大変だからです。
ハンドカットログとマシンカットログは見た目の違いも大きいのですが本質はセトリングの量が大きく異なるのです。

Q、セトリングはどの程度起きるのですか?また一生続くのですか?

ログハウスのセトリングは樹種や太さにもよりますが概ね5年前後で終了します。
マシンカットログの場合はハンドカットより早く3年程度で終了する例もあるみたいです。
セトリングの量は樹種や積む段数などにより様々で、建物の北側と南側では不均等に起きたりします。
ハンドカットでは20-30センチにも及ぶ事もありますが、マシンカットでは人工乾燥もありほんの数センチで
終わってしまう事が大半です。
トリムボードなどセトリング対策部はセトリングが終了したらしっかりと固定してかまいません、セトリングの
終了時期はメンテナンスの時期でもあるのです。
セトリングで注意しなければいけないのは、ただ沈むのではなく反りや捻れを伴って変化する事もあるという事です。
ハンドカットでよく見られるのが材の性格によってログ間に隙間ができたり、突き出したログが左右に暴れたりする
事です。対策補強を施すことである程度は抑えられますが、相手は自然の木ですから完全に対処する事は不可能です。
またセトリングに伴う窓廻りの防水対策にも私どもは一日の長があります。

Q、火事になったらどうなりますか?

木ですから火がついてしまうと燃えてしまいます。しかし、分厚いログ材の壁は耐火試験に合格しているように30分
以上燃え続けたとしても構造強度に影響を及ぼしません。つまり逃げる時間が十分に確保されている建物なのです。
火災における死亡原因のほぼ半分は一酸化炭素中毒・窒息と言われています。新建材から出る煙は有毒性の高いものが
多く、数呼吸しただけで全身麻痺に陥るほどの高濃度の有毒ガスを発するものも少なくありません。ログの煙はこれほ
ど高い有毒性はありませんから、最悪の状況下であっても命が助かる確率は高いと言えると考えます。
火事の発生原因の多くはたばこの不始末、石油ストーブの誤った使い方、ガスコンロの不注意などです。これらは建物
とは関係ありませんからログハウスであっても、一般住宅であっても火事の可能性は変わらないと言えるでしょう。
ログハウスの火災保険は一般の木造建築と同じです。

Q、メンテナンスが大変と聞きました。

ログハウスのメンテナンスはセトリングのメンテナンスと塗装のメンテナンスがメインです。
セトリングは材質や構造、ビルダーの技術などで変わって来ます。ホンカでは建具周りの防水は独自の納まりと仕様
によりほぼ浸水を防止、建具の調整もアジャスターを備えているので簡単に調整できます。
塗装については別にご説明します。
ホンカログハウスでは簡単なメンテナンスだけで建物を維持できるのです。

Q、定期的に塗装しないといけないと聞きました。

ログハウスにとっての塗装は、お化粧のファンデーションと役目が似ています。お肌を紫外線や乾燥から守り美しく
保つ為にほとんどの女性の方が使われていると思います。ログに塗装をするのは水や紫外線、虫や腐朽菌からデリ
ケートな木肌を守る為に行うのです。ですから木目が好きという理由で塗装しないのは、ファンデーションを塗らずに
屋外に出かけるようなものです、また透明な塗料では紫外線をカットする事ができませんので防水効果はあっても、
紫外線からの劣化に対しては無力なのです。
こういう訳ですから定期的に塗らなければダメ、ではなく劣化してきたら塗装する事をお勧めしています。
塗装前の下地処理の有無、塗る塗料の質、塗方、建物の立地・日射条件、形などにより物件ごとに塗装の耐久年数は
異なってきます、早めの手入れは寿命を長くしてくれるでしょうし、ロクにメンテしなくても大して傷まなかったり
様々なのです。

Q、塗料は何がよいですか?

塗る塗料は木用の塗料を使って下さい。大きく油性と水性に二分されます。
弊社はフィンランドのティックリラ社製のもの、叉はドイツのオスモ社製のものを標準でおすすめしています。
他にもリボス、シッケンズなどの木用輸入塗料や、ガードラック・キシラデコールなどといった製品がありますが
樹種や環境に適した耐久性のよい塗料を選んでください。
ペンキを塗られる方がいらっしゃいますが石油系の塗料は避けられるべきです。

Q、シロアリに食われ易すくないですか?

シロアリの食害に遭う可能性も火災と同様に一般住宅と違いはないと考えています。
ログハウスだから食害に遭い易い訳ではありません。シロアリに関しては誤った見識が広く一般的とされており、必要
以上に悪者とされているきらいがあります。
岡崎シロアリ技研さん(http://www.sinfonia.or.jp/~isoptera)ではシロアリについて詳しく研究されており彼等との付き
合い方について述べられています。弊社としても意見に賛同しております。
ウエストガーデンとしてのシロアリ対策は、床下の通気・点検スペースの確保と定期点検を中心に考えています。
有害な薬剤に頼るのではなく、生態を理解することで家屋設計によりシロアリとの関係をうまく処理できる構造的な
工夫を取り入れています。

Q、ログハウスは公的融資(住宅金融公庫)が使えますか?

自宅としてログハウスを建てるのであれば住宅金融公庫の「マイホーム新築融資」が、
別荘・セカンドハウスとしてであれば「住まいひろがり特別融資」がご利用いただけます。
また財形特別融資もご利用になれます。より詳しくはお問合せ下さい。

Q、他にどんな住宅ローンが使えますか?

住宅ローンは金融公庫以外にも民間の金融機関の住宅ローンやろうきん、JAなどが取扱っておりログハウスであっても借ることができます。しかし、建てられる建物の用途、大きさなどにより条件が異なりますのでご注意下さい。


ログハウスについて聞きたい事があればメールにてお問合せください。掲示板に書き込んでいただいても結構です。

戻る